成果物

  • 2017.07.17 Monday
  • 19:59

成し遂げた結果、残ったもの。

努力を重ねるという経緯を経て産み出したもの。

「これで終了」と自らが思えるまで、作業を続ける力を

持っているから人間は素晴らしいのだと思う。

 

 

私は絵のことはさっぱりわからないが、

母の血を引いて

私よりはるかにアーティスト寄りの弟が言うに

 

素人としては上手と言ってよい絵だそうだ。

自分で言うのは何だがA-unEXくらいなんだろう(笑)

 

image2.JPG

 

image3.JPG

image1.JPG

 

だけど「母のすごい所は」と更に弟が言うに

「50歳から再び始めたのに、ものすごく上達したところ」

ヴォーカリストとしての私も50歳から、再び歌い始めたのだから、

さすがに母娘である。

 

しかし…18年の臥床とは。

「人生にはまさかの坂があるからね」というのが口癖の母は

そんな長い時間をベッドの上だけで、一度も笑わず、老いて行った。

 

まさしく自ら「まさかの人生」を私達に示したと言ってよい。

「深い悲しみ」というのはね、母に経験させてもらったのよ。

 

そこまで我慢せず、もっとしたたかに、もっとズルく、

もっと、わがままに生きてれば人生のご褒美が山ほどもらえたのに

欲が無さすぎ。

 

「我慢しないことの大切さ」は母が身体をはって教えてくれた。

身体はって教えてくれるなら、苦しむ姿でなく

楽しい姿であってほしかったと、

クレームの一つもつけたいけれど、それが母の選んだ人生だと

もちろん、私は受け入れるに十分な大人となっている。

 

家に帰ってもらう。

そして白黒の垂れ幕ではなくて、母の人生の成果物で母を囲む。

母に望まれたわけではないけれど、そうした。

 

深い深い悲しみと共に、私は毎日17年生きてきたから

悲しくなかった。

亡き母と対面した時、「悲しみはどこよ」と心の中を探した位だ。

あきらめた等と思ったことは一度もなかった。

けれどいつの間にか、

穏やかに逝ってくれることだけを望むようになって、

何年が経過してただろう。

 

「私は泣いたことがない」と歌う私にぴったりすぎる別れ。

 

母親が幸せでないのに、心から幸せになれる子供はいるのだろうか。

私はなれない。

母はやっと自由になったから、

私はこれから、幸せの本質に向かって、ひたすらに生きるのよ。

母がくれた人生。

私は母の成果物の一つなのだろうから。

本当の成果はこれから私が出すのよ。もちろん。

  • 0
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << December 2017 >>

    Welcom

    アクセスカウンター
    カメオ通販時計買取ウォッチングジューサー・ミキサー通販

    selected entries

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM